前回に引き続き、光造形で作った部品を用いて食洗機の給水を”半自動化”する為の装置部品についての事例を紹介していきたいと思います。前回設計したデータより造形を行い、組付けを行っていきます。
※本ページは前回記事の続編となっておりますので、まだ見られていない場合は一度前回記事を御参照頂ければ幸いです)
参考記事
ご参考になれば、幸いです(^^♪
造形準備
スライス設定
前回3D CAD(Fusion 360)より、設計・作成したSTLファイルの3Dデータから anycubic photon機専用のスライサーソフト「Photon Workshop」を使ってスライス設定していきたいと思います。
蛇口継ぎ手部品のみサポートが必要となりますので、上図のようにサポートを設置し、各品スライス変換を行います。
レジン
レジンはいつも通り、処理が簡単な水洗いレジンの「ELEGOO Water Washable Photopolymer Resin」を使用します。
※UVレジンは、アルコール洗浄のものが多いですが、アルコール溶剤は匂いやアレルギーに対しての懸念また廃液処理等が面倒ですので、やはり後処理が簡単な水洗いレジンがおススメです(^^♪
造形
スライスしたデータとレジンにて造形を行っていきます。変換したデータをUSBに移して造形機へ挿して造形を進めていきます。
造形完了したら、サポートの除去や2次硬化等の仕上げを行います。
組付け検証
準備した各造形品やホース、L型ワンタッチ継ぎ手を組付けて、検証します。
蛇口継ぎ手は、ホースと蛇口の両方繋ぐ事ができました。蛇口との取り外しもOKでした。また蛇口水除とホース水除も取り付け出来ました。(結構取れやすくなってましたので、テープ固定しましたが…)給水時には継ぎ手が取れないよう竿用ピンチで固定するとちょうど良かったです。また水漏れは水除で蛇口側にこぼれないよう防ぐ事も出来ました。良かった(;’∀’)
食洗機側ではホースとL型ワンタッチ継ぎ手を取り付けます。このL型ワンタッチ継ぎ手は取付・取り外しが簡単に出来るので、便利ですが購入時にホース径と継ぎ手の口径を間違えないよう注意が必要です! そして造形したL型ワンタッチ継ぎ手固定具と上記の継ぎ手を取りつけてみると、すんなりと取り付けが出来ました。が、簡単に外れてしまうので、継ぎ手の先端側には100均で購入した壁掛けフックで固定する事にしました。(固定具と食洗機は両面テープで接着してます。)
改めて各部を見てみると下図のような感じです。
少し不恰好かもしれませんが、何とか完成しました!
給水時は蛇口に継ぎ手を取り付け、水を流せば食洗機に給水する事ができ、満水になれば取り外すだけでOKになりました。
給水時は蛇口での水は使用できませんが、その間に別の作業を行う事が出来るようになります。但し、満水時になるとちゃんと水を止めないと溢れて酷い事になるので、完全にほったらかしには出来ないのが、ネックですね(-_-;)
今回は食洗機(タンク式)の「半自動給水装置」としての造形・実機検証についてご紹介致しました。
市場にこういった装置は当然ないのでオーダーメイドで作るわけですが、やはり3Dプリンタや光造形機があると結構楽に作る事が出来ます!また作って失敗する事もありますが、やっぱりそれも含めて楽しめるのもDIYの醍醐味でもありますね(‘ω’)ノ
実際、今回製作したものはかなり実用しており、小さな時短化ですが大変重宝しております!各ご家庭で蛇口の形や配置場所等 様々ではありますが、是非御参考に頂ければ、幸いです ^^) _旦~~
以上
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございました。
Special Thanks to YOU!
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