【光造形】上手く造形する為のサポートの付け方・設置の仕方について②(実践編)【Photon】

光造形
この記事は約5分で読めます。

光造形での造形にあたり、モデルによっては上手に造形出来ない事が多々ありますよね(*_*; 

 ここでは、Anycubic photon等の光造形で上手く造形する為のサポートの付け方・設置の仕方について解説していきたいと思います。

この記事内容はこんな方に向けております( ..)φ

・造形後の形が歪になってしまい、上手く造形するコツが知りたい
・サポートの設置方法が分からない
・自動のサポート設定したが、形が歪になっている…

 

 今回は、前回の実験検証からティラノサウルスのモデルを更に綺麗に造形出来るよう検証していきたいと思いますので、御参考になれば幸いですm(_ _)m

本記事の造形機種は「Photon-S」での内容となります。

※前回の記事で解説しておりますので、まだご覧になられていない方は一度御参照下さい。

関連記事


前回の検証結果まとめ

前回の各検証結果より、モデルの設置方法やサポートの設置方法について以下にまとめました。(‘ω’)ノ

①造形角度について

①上手く造形をする為には造形角度を重視した方が良さそうであり、出来るだけ角度が約20°以下(造形方向に対しては約70°以上)になる部位を抑えるモデルの配置が必要そうです。

「Automatic Support」「Auto Support Angle」にて、”20°”付近に設定し、モデルの20°付近になる部分がなるべく少ない向きを調整すると良いです。(‘ω’)ノ


②サポートのサイズについて

②モデルを支える力としてはサポートサイズが大きい方が効果が高いといえます。

➡支えが必要そうなモデルにはなるべくサポートを大きめにすると反り等を抑制し、形状が保ちやすくなります。但し、サポートの取り外しが困難になり、サポート跡が大きく残る恐れもあるので注意が必要です


③サポートとモデルの重なり注意

サポートはモデルと重ならないよう注意が必要です。

➡サポートの設置の際には、サポート部位とモデル部位が重なると一体化してしまい、サポートが取り外しにくくなる為、サポートとモデルは重ならないように設置しましょう

④中空部位のサポート設置について

造形中に造形本体部と離れた位置から造形が始まる部位がある場合、その最も低い位置にサポートが必要となります。

➡上図のように本体から離れた位置に造形部位がある場合は、その底面にサポートがないと崩れてしまうので注意! ※自動サポートでも時々底面位置に無い場合がある為、その時は手動でサポートを設置しましょう(‘ω’)ノ


 上記の注意点より、実際にティラノサウルスの3Dモデルにて綺麗に仕上がるか試していきたいと思います。

サンプルモデルでの実践

 下図のティラノサウルスのモデルにて、立った状態から自動サポートの設置で試しましたが、一部崩れている箇所があった為、今回は上記4点に気を付けてモデルが更に綺麗に仕上がるか実践したいと思います。


スライス準備

 「photon Workshop」にて、モデルの向きやサポートの設置を検討します。

まずはモデルデータを読み込み、「Automatic Support」の「AutoSupportAngle」を少し余裕見て”30°”で設定して、なるべく30°以下となる赤色の領域が少ない向きを探します。

 向きが決まったら、自動サポートの設置を行います。

 自動サポート後も一度各サポートの状態を一通り確認し、場合によって手動でサポートを消したり、追加したりします。

この内容でスライス変換を行い、造形に掛けてみます( `ー´)ノ

造形・検証

上記の内容よりスライス変換し、造形をかけたものが下図になります。

…………

しっぽの部分のサポートのサイズが細すぎた為、完全にずれてしまいました…(*_*;

サポートの除去を考えてサポートを補足しましたが、やはり大きくするべきでしたね…

サポートを取り外した状態が下図になります。

写真を見ると、歯や手の部分もしっかり造形出来ていますね( `ー´)ノ

しっぽだけ残念ですが、いい感じで仕上がったと思います!

最後に検証前と検証でのモデル状態を比較します。

 やはりしっぽだけ残念ですが、他の部位のクオリティは間違いなく上がってますね!(^^♪

光造形では出来るだけモデルが崩れないよう準備を行うと、造形モデルも綺麗に仕上がりますので、

是非皆様も試してみて下さい!( `ー´)ノ



 今回は上手に造形する為のモデルの設置方法やサポートの設置方法の実践編について解説致しました。

 検証前のティラノサウルスの造形品はかなり初期の時に作成したもので、造形角度等もあまり考慮せずに造形したものだったので、今回自分でも勉強になった部分はありましたね(‘ω’)ノ。

 今回はあくまで、造形角度やサポートの設置での検証であり、まだ造形条件の調整による造形体の改善ができるかもしれませんが気が向いたらまた検証したいと思います。

 

以上
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございました。
Special Thanks to YOU!

コメント

タイトルとURLをコピーしました